2017年度新卒採用に関する企業調査(2016年7月1日状況/人と仕事研究所・抜粋)

2016.07.28


 

 

弊社「アイデム 人と仕事研究所」のホームページでは、就職活動を行う企業の実態と動向を明らかにするために、就職活動に関する調査を実施しています。
今回は、2017年度の新卒採用活動を行っている企業を対象に実施した調査結果の中から、抜粋してデータを紹介いたします。

【Pick UP】
「内定充足率80%以上」の企業は約4割

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調 査 概 要
 
●調査目的:企業の2017年度新卒採用の活動状況を把握し、今後の動向を明らかにすること
 
●調査対象:2017年度の新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者
 
●調査方法:株式会社クロス・マーケティングの登録モニターを利用したインターネット調査
 
●調査期間:2016年7月1日~5日
 
●有効回答:1,000名
 
※本調査は小数点以下第2位を四捨五入しているため、結果が100.0%にならない場合があります。
※「平均回答個数」とは、複数回答形式の設問において各回答者が回答した選択肢の個数の平均を示しています。
 

 
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【1】新卒採用活動の状況
 
企業に、2017年度新卒採⽤活動の7月1⽇時点での状況を聞いた。広報活動やその準備も含めて「現在⾏なっている」企業が56.6%、「既に終了している」企業が20.6%、「まだ何も⾏なっていない」企業が22.8%となった。前回調査(2016年5月1⽇時点)と⽐較すると、採⽤活動が「既に終了している」と回答した企業は8.9ポイント増加し、その分、「現在⾏なっている」「まだ何も⾏なっていない」企業の割合はやや減少した(図1.1)。
 
業種別に⾒ると、「⾦融業・保険業・不動産業」では「既に終了している」企業の割合が⾼く、31.3%に上る(図1.2)。従業員規模別に⾒ると、従業員規模が⼤きくなるほど、採⽤活動を「既に終了している」企業の割合が⾼くなっている。前回調査と比較すると、その増加幅も従業員規模が大きくなるほど開いており、規模によって進捗状況に差が生じている(図1.3)。
 

 
【2】新卒採用活動の状況
 
「【1】新卒採⽤活動の状況」において「既に終了している」と回答した企業に、新卒採⽤活動を終了した時期を、「現在⾏なっている」「まだ何も⾏なっていない」と回答した企業には、新卒採⽤活動がいつまでかかると⾒込んでいるかを聞いた。新卒採⽤活動を終了した時期は、「2016年6月末頃まで」が8.4%で最も高い。既に新卒採用活動を終わらせた企業では、選考活動解禁から1ヵ⽉で早々に終了した企業が多いようだ。⼀⽅、終了⾒込み時期では、「2016年9月末頃まで」「2016年10月末頃まで」が13.8%、12.7%で高くなっている。また、「2016年8月末頃まで」「2016年12月末頃まで」「2017年3月末頃まで」もそれぞれ9.4%、8.8%、8.9%と回答を集めた(図2)。
 
従業員規模別に⾒ると、 1,000人以上の企業では、6月末から10月末頃に回答が集中している。この時期で全体の5〜6割を占めており、内定が正式に解禁となる10⽉を目途に採⽤活動を終了させるようだ。100〜999人の企業では、8月末から10月末頃までと、12月末頃まで、3⽉末頃までに回答が多くついており、⼤企業の採⽤活動が落ち着いた後の終了を予定している様⼦がうかがえる。「99人以下」の企業では、「2016年12月末頃まで」「2017年3月末頃まで」の回答割合が⾼くなっており、年内、年度末まで採⽤活動を⾒込んでいる企業も多いようだ(表2)。
 

 
【6】応募状況
 
「 【1】新卒採⽤活動の状況」において、「現在⾏なっている」「既に終了している」と回答した企業に、7月1日までに自社の選考に応募してきた学生の数(WEBでのエントリーは含まず、実際に選考に応募してきた数)を聞いた。結果は、「1〜49人」が最多で51.1%だった。従業員規模が大きくなるほど、「1〜49人」の回答割合が下がり、応募者数が多くなっていく(表6.1)。
 

 
【10】内定者フォロー
 
企業に、内定者フォローを⾏なっているか(⾏なう予定か)を聞いたところ、「⾏なっている(⾏なう予定の)」企業が85.5%、「⾏なっていない(⾏なわない予定の)」企業が14.5%となった。前年10月調査(2016年度新卒採⽤に関する企業調査 2015年10月1⽇状況/以下同)と⽐較すると、内定者フォローを⾏なっている企業の割合は、前年10月調査の74.8%から10.7ポイントと大幅に増加していた(図10.1)。
 

 
また、内定者フォローを「⾏なっている(⾏なう予定の)」企業に、「⾏なっている内定者フォロー(実施予定のものも含む)」と「今年から新たに取り⼊れた内定者フォロー」について聞いた。「⾏なっている内定者フォロー」については、上位は「内定者や社員との懇親会の開催」32.3%、「社内⾒学会の実施」30.6%、「メールでの定期連絡」30.3%、「個別面談の実施」27.6%、「内定式の開催」27.3%となった。また、「今年から新たに取り⼊れた内定者フォロー」については、42.0%の企業が新たに「取り入れたものはない」と回答したものの、新たに取り入れたものがある企業では、「メールでの定期連絡」10.2%、「個別面談の実施」9.6%が上位となっている(図10.4)。
 
また、「⾏なっている内定者フォロー」の内容を前年10⽉調査と⽐較した。今年は、前年に⽐べ「内定者や社員との懇親会の開催」や「メールでの定期連絡」「電話での定期連絡」の回答割合が減り、「社内⾒学会の実施」や「個別⾯談の実施」が大幅に増えている。社内の内情を知ってもらうための機会を設けたり、内定者とより濃密に接するなど、内定者の⼊社に向けてよりきめ細かいフォローが⾏なわれているようだ(図10.5)。
 

 
【16】保護者に向けた取り組み
 
企業に、新卒採⽤活動の中で、応募者や内定者の保護者に向けた取り組みを⾏なっているかを聞いた。結果は、「⾏なっている」企業が38.9%、「⾏なっていない」企業が61.1%となっている(図16.1)。
従業員規模別に⾒ると、「⾏なっている」企業の割合は、「1,000〜2,999人」規模の企業までは増加傾向にあった。「3,000人以上」の規模の企業では、応募者が多いことも関係してか減少に転じている(図16.2)。
応募者や内定者の保護者に向けた取り組みを「⾏なっている」と回答した企業に、その内容を聞いた。最も多かったのは、「内定者の保護者に向けて説明会や懇親会、社内⾒学会を実施する」で25.7%だった。次いで、「内定者の保護者に手紙を書く」23.7%、「応募者の保護者向けに会社説明会を開催する」22.6%が挙がっている。従業員規模別に⾒ると、「内定者の保護者に⼊社の意思確認(オヤカク)をする」「内定者の保護者にお中元やお歳
暮を贈る」企業の割合は、規模が大きくなるほど高くなる傾向があった(表16)。