2017年3月卒業予定者の就職活動に関する調査(2016年7月1日状況/人と仕事研究所・抜粋)

2016.08.04


 

 
弊社「アイデム 人と仕事研究所」のホームページでは、就職活動の準備・進捗状況等から就職活動を行う学生の実態を明らかにするために、就職活動に関する調査を実施しています。
今回は、2017年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女を対象に実施した調査結果から、2017年度の新卒採用に関するデータを紹介いたします。
 

【Pick Up】
内定獲得率72.4% 選考解禁1ヶ月経過時点で全体の49.2%が「活動終了」
 

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調 査 概 要
●調査目的:2016年7月1日時点における就職活動の準備・進捗状況等から、就職活動を行なう学生の実態を明らかにすること
 
●調査対象:2017年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女
 
●調査方法:インターネット調査
 
●調査期間:2016年7月1日~4日
 
●有効回答:693名
「JOBRASS 新卒」登録学生(363名)、株式会社クロス・マーケティングのアンケートモニター(330名)
※本調査は小数点以下第2位を四捨五入しているため、結果が100.0%にならない場合があります。
※「平均回答個数」とは、複数回答形式の設問において各回答者が回答した選択肢の個数の平均を示しています。
 

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【1】就職活動の進捗状況
 
学生に、2016年7月1⽇時点の就職活動において、“現在⾏なっている<主な活動>”を聞いた。約半数の49.2%が「内定獲得/就活終了段階」と回答しており、選考活動解禁1ヵ⽉で早くも活動が終了したようだ。就職活動を続けている学生も、「面接・試験段階」が20.3%、「内定獲得/就活継続段階」が22.5%と多くを占めており、最終局面に突入していることがうかがえる。(図1.1)。
また、<主な活動>において、まだ「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかのステータスに留まっている学⽣に、 <最も選考が進んでいる企業の状況>を聞いた。79.2%が「面接・試験段階」に突入しているようだ(図1.2)。

 
【2】内定獲得状況
 
「図1.3 各活動ステータスに到達した学⽣の割合」から、学⽣の内定獲得状況の詳細を⾒た。全体では、「内定あり」72.4%、「内定なし」27.6%となった。男⼥別で⼤きな差はなく、⽂理別では理系の⽅が「内定あり」の学⽣の割合が若⼲⾼い(図2.1)。
 

 
内定獲得率の推移を⾒ると、6月1日調査から24.5ポイントの増加となり、5月から毎月20ポイント以上の伸びとなっている。また、内定獲得者に占める複数内定獲得者の割合(以下、内定獲得者における複数内定獲得率)は6月1日から14.0ポイントの増加となった(図2.2)。
 

 
【6】会社説明会の欠席
 
⽋席経験が「ある」と回答した学⽣に、その理由を聞いた。「元々、志望度が⾼くなかったため」が45.2%で最多となり、次いで「就職活動の他の予定(説明会や選考など)と重なったため」43.2%、「⾏くのが⾯倒になったため」40.4%となっている。多くの会社説明会に参加していた学生ほど欠席経験があったことを踏まえると、とりあえず多くの予定を⼊れたものの、開催⽇が近づく頃にはスケジュール管理がうまくいっていなかったり、モチベーションが下がってしまう学生もいるようだ(表6)。
 

 
【14】妥協・譲歩する条件
 
「 【13】 企業への新たな応募予定(7月)」において、 7月、新たに企業に応募する予定が「ある」と回答した学生に、その際に今まで希望していた条件から妥協、もしくは譲歩しようと考えているものはあるか聞いた。回答が多かった順に、「勤務地」42.4%、「企業規模」39.8%、「給与額」36.8%、「就業時間や休日数」35.5%となっている。
 
男⼥別では、男性は⼥性よりも⼤企業志向者の割合が⾼い(「【3】 企業規模に対する志向」)ことが影響してか、「企業規模」へのこだわりが強かったようだ。これを妥協・譲歩するとした者が53.5%となり、⼥性よりも20ポイント以上⾼くなっていた。「給与額」も、⼥性よりも回答割合が⾼く、当初はこだわっていたことがうかがえる。
 
企業規模に対する志向別に⾒ると、⼤企業志向の学⽣は「企業規模」や「企業の知名度」を妥協・譲歩する者の割合が高くなっていた。6月に入り、大手企業を中心に内定が出始めたものの、納得のいく結果が得られなかった学生も一定数いると思われ、視野を広げて就職活動を⾏なう学⽣が多いようだ。内定獲得状況別に⾒ると、既に「内定あり」の学⽣は「内定なし」の学⽣よりも「勤務地」の回答割合が⾼くなっていた(図14)。
 

 
【18】入社予定企業の決定理由
 
「【1】 就職活動の進捗状況」において、「内定獲得/就活終了段階」を回答した学⽣、もしくは「【17】 内定辞退の状況」において「入社予定企業の内定のみを残し、他はすべて辞退した」学生に対し、入社予定企業に入社を決めた理由を3つまで聞いた。最も回答を集めたのは「会社の雰囲気」で、41.9%となっている。「採用担当者や社員の人柄」も35.3%で次点に挙がっており、「職種」(29.8%)、「業界」(27.0%)、「勤務地」(26.7%)よりも、会社や職場が醸し出す“雰囲気”や”ヒト”の魅⼒が決め⼿になることが多いようだ。
 
属性別に⾒ると、⼥性は「会社の雰囲気」をより重視している傾向がある。また、⼥性は「勤務地」が3位(男性では7位)、男性は「企業の安定性」が2位(⼥性では7位)となっており、男⼥の志向の違いが⾒て取れる。⽂理別で⾒ると、理系は⼤学での研究内容に結びつく場合も多いのか、「職種」が1位となっている。
 
⼊社予定企業の従業員規模別に⾒ると、⼩規模、中規模の企業に⼊社予定の学⽣では、⼊社の決め⼿が「会社の雰囲気」や「採用担当者や社員の人柄」だとする割合が高い傾向にある。一方、大規模の企業へ入社予定の学生では、「企業の安定性」「給与」「企業の知名度」「企業規模」等が、⼩規模、中規模の企業に⼊社予定の学⽣よりも⾼くなっている(図18)。