2015年度新卒採用に関する企業調査(2014年10月1日状況/人と仕事研究所・抜粋)

2014.11.11


 

 
弊社「アイデム 人と仕事研究所」のホームページでは、就職活動を行う企業の実態と動向を明らかにするために、就職活動に関する調査を実施しています。
今回は、2015年度の新卒採用活動を行っている企業を対象に実施した調査結果から、2015年度の新卒採用に関するデータを抜粋して紹介いたします。

 

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【調 査 概 要】

●調査目的
企業の2015年度新卒採用の活動状況を把握し、今後の動向を明らかにすること

●調査対象
2015年度の新卒採用活動を行い、かつ2016年度の新卒採用を実施予定企業の新卒採用
業務担当者

●調査方法
株式会社クロス・マーケティングの登録モニターを利用したインターネット調査

●調査期間
2014年10月1日~4日

●有効回答
1,000名

 

調査概要

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2015年度新卒採用活動の継続状況

企業に、2015年度の新卒採用活動の継続状況について聞いた。2014年10月1日現在で、採用活動を「継続して行っている」企業は69.8%、「既に終了している」企業は30.2%だった(図1.1)。前回の6月1日調査と比較すると、「現在も継続して行なっている」企業の割合は1割減っており、4ヶ月で採用活動が進行している様子がうかがえる。また、2014年度の新卒採用活動(2013年10月末状況調査)と比較すると、今年の進捗は同程度となっている(図1.2)。

 

スライド 1

【図1.1】2015年度の新卒採用を行っているか (n=1,000)
【図1.2】新卒採用活動を継続している企業の割合

 

  

 
2015年度新卒採用活動における採用予定人数

企業に、2015年度の新卒採用活動における採用予定人数が前年の2014年度と比べてどのようになっているか聞いた。全体では、「増えた」26.0%、「変わらない」61.4%、「減った」12.6%となり、約6割の企業は前年度と変わらない採用予定人数となっている(図3.1)。
業種別に見ると、前年度よりも採用予定人数が「増えた」企業の割合が高いのは、「運輸業」「金融業」「建設業」「飲食店」「製造業」で、約3割となっている。(図3.2)。

 

採用用低人数

 

【図3.1】2015年度新卒採用における採用予定人数 (n=1,000)
【図3.2】2015年度新卒採用における採用予定人数:業種別 (n=1,000)

 

 

 
採用予定数よりも多めに内定を出すか

企業に、新卒採用活動にあたり採用予定数よりも多めに内定を出す傾向があるかを聞いた。結果は、内定数は「採用予定人数どおり」の数だとする企業が63.0%と、大半を占めた。一方、採用予定数よりも多めに内定を出す企業もあり、採用予定数よりも「1~2割増し」で内定を出す企業は25.3%となっている(図8.1)。
従業員規模別に見ると、従業員規模が「29人以下」の企業の9割近くが採用予定数どおりに内定を出しており、内定辞退等の影響が大きいであろう事が推測できる。一方、従業員規模が大きくなるほど、採用予定数よりも多めに内定を出す企業の割合が高くなっていく。特に、「1,000人以上」の企業では、採用予定数どおりに内定を出す企業は半数に留まり、多めに内定を出す企業の方が多くなっている(図8.2)。

 

予定よりも内定を多めに出すか

【図8.1】採用予定数よりも多めに内定を出すか (n=1,000)
【図8.2】採用予定数よりも多めに内定を出すか:従業員規模別(n=1,000)

 

  

 
2015年度新卒採用活動の満足度

2015年度の新卒採用活動における満足度を、「採用活動全体」「応募者の数」「応募者の質」「内定者の数」「内定者の質」の5軸に分けて聞いた。
「採用活動全体」を見ると、満足派(「満足」+「どちらかと言えば満足」/以下同)の割合は40.7%だった。一方、不満派(「不満」+「どちらかと言えば不満」/以下同)は21.2%、「どちらとも言えない」は38.1%となっている(図12.1)。

 

スライド 1

【図12.1】2015年度新卒採用活動における満足度/採用活動全体
(n=1,000)

 

  

 
母集団形成の課題

企業に、新卒採用活動で学生の母集団を形成する際に、課題に感じていることがあるかを聞いた。最も回答を集めたのは、「自社がターゲットとする層の学生が集まらない」で28.2%だった。続いて、「志望度の高い学生が集まらない」21.0%、「予定している人数が集まらない」18.6%が続いている。
従業員規模別に見ると、企業規模が大きくなるほど多くの課題を挙げている傾向がある。特に、「1,000人以上」の企業では、「人数が集まりすぎて学生の選別が負担になる」が大幅に高くなっているのが特徴である(図24)。

母集団形成の課題
【図24】新卒採用活動で学生の母集団を形成する際に、課題に感じていることは何か:従業員規模別 (n=1,000)

 

 

  

 
求める人材像と採用基準

企業に、新卒採用にあたり「求める人材像」があるかを聞いた。結果は、「『求める人材像』が明確にされ、採用基準に細かく落とし込まれている」21.1%、「『求める人材像』は明確にされているが、採用基準には細かく落とし込めてはいない」56.0%、「『求める人材像』が明確にされていない」22.9%となり、欲しい人材像はあるものの、それが採用基準にまで反映されていない企業が多いことが明らかとなった(図30.1)。
また、「12 2015年度新卒採用活動の満足度」の「内定者の質」「採用活動全体」における満足度との関連を見た。
まず、「内定者の質」に対する満足度との関係を見ると、「『求める人材像』が明確にされ、採用基準に細かく落とし込まれている」企業において、「内定者の質」に満足している企業は62.6%に上る。しかし、「『求める人材像』は明確にされているが、採用基準には細かく落とし込めてはいない」企業では45.6%、「『求める人材像』が明確にされていない」企業では40.3%と、満足度は徐々に下がっていく。
同様に、「採用活動全体」に対する満足度との関係を見ると、「採用活動全体」に満足している企業の割合は、「『求める人材像』が明確にされ、採用基準に細かく落とし込まれている」企業では57.3%、「『求める人材像』は明確にされているが、採用基準には細かく落とし込めてはいない」企業では39.1%、「『求める人材像』が明確にされていない」企業では29.3%となっている(図30.2)。
求める人材像の明確化はもちろんのこと、それが応募者を判断する採用基準として具体的に落とし込めているかが、満足度の高い採用活動を行うために重要なようだ。

 

求める人物像と採用基準
【図28.1】新卒採用にあたり、「求める人材像」はあるか (n=1,000)
【図28.2】「求める人材像」の設定状況と「内定者の質」「採用活動全体」の満足度との関連

 

 

 
資料出所:2015年度新卒採用に関する企業調査/人と仕事研究所(2014年10月1日状況)
調査全文(PDF)はコチラ>>「2015年度新卒採用に関する企業調査/人と仕事研究所」