本読みのプロが厳選 ビジネス書ガイド / コーポレートスローガンは、「あそびましょ。」 「ガリガリ君」赤城乳業の型破りマネジメント(人と仕事研究所/コラム)

2013.12.02


 

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弊社「アイデム 人と仕事研究所」のホームページでは、人材の戦力化や企業力の向上などに役立てていただくために、企業の事例取材記事や専門家によるコラム、アンケートデータなどを掲載しています。
その中から、人材の活用や育成などをテーマしたビジネス書を厳選して紹介している出版コンサルタントの土井英司さんのコーナーを紹介させていただきます。

 

 
本読みのプロが厳選 ビジネス書ガイド/コーポレートスローガンは、「あそびましょ。」
「ガリガリ君」赤城乳業の型破りマネジメント

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今月の1冊
『言える化 「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密』

★ 著者:遠藤功
出版社:潮出版社
(四六版/220ページ/税込1470円)
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今月ご紹介するのは、「ガリガリ君」で有名な赤城乳業の経営の秘密を、ローランド・ベルガー会長の遠藤功さんが取材した1冊。

 

『言える化』とは、部下が上司に、上司が部下に、もっと言えば取引先がメーカーに、どんな斬新なアイデアでも意見でも、言える空気を醸成すること。事実、赤城乳業では、小売店が同社にこんなことを言ったのがきっかけで、ヒット商品が生まれたそうです。

 
「最近の『ガリガリ君』のリッチシリーズ、攻めてないよね。守りに入ってんじゃないの?」

 
これで生まれたのが、ネットで爆発的な話題となったコーンポタージュ味のアイス、「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」。普通の会社なら商品化することが難しそうですが、同社では、むしろ「普通すぎると、めっちゃ怒られる」そうです。

「あそびましょ。」をコーポレートスローガンに掲げ、常に斬新な商品を提供し続ける同社は、2012年に売上高353億円を記録。2000年に年間1億本を突破した「ガリガリ君」は、2012年には何と年間売上本数4億3千万本を突破しています。

本書では、そのきっかけとなったマーケティングや、ワクワクする仕掛け、商品開発の源泉となっている同社のマネジメントについて、深く掘り下げています。

 

古い社宅跡を「秘密基地」にして、昼夜アイスのアイデアを出し合うやる気とコスト意識、アイスを作る機械に「あいちゃん」「りょうくん」「スザンヌ」などと愛称をつけて頑張る現場の遊び心、チャレンジを恐れない社風…。

それを支えるのは、自身、後継者のためにリスクを取る、井上社長です。同社は、これまでに売上高の約半分にあたる大規模投資を2度、行っていますが、その決断をしたときのエピソードを一部、紹介しましょう。
<「未来に向けて伸び続けるためには、新工場はどうしても必要だ。よほどのバカな人間じゃないとこんな決断はできない。私の後を継ぐ人間にさせるのは酷だ」井上は未来を見据え、社長しかできない英断を下した。32年前、売上高がわずか40億円の時に、22億円の工場建設を決断した。今回の建設投資は100億円を超える。2007年の売上高は232億円。売上高の2分の1もの大規模投資であるのは、31年前と一緒だった>
経営コンサルタントとして数多くの企業を見てきた遠藤氏が絶賛する赤城乳業とは、一体どんな企業なのか。

本書では、そんな気になる赤城乳業の評価制度に関しても、一部紹介されています。同社では、部下が上司を評価する制度を取っており、本書には、その評価基準が載っています。営業本部の上司の評価基準をご紹介しましょう。

 

●土井英司(どいえいじ)
出版コンサルタント、ビジネス書評家、エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。1974年生。慶大卒。オンライン書店アマゾンの日本サイト立ち上げに参画。数々のべストセラーを仕掛け、カリスマバイヤーと呼ばれる。現在、出版コンサルタントとして著者のブランディングからマーケティングまでをトータルで行う。プロデュースした書籍に、100万部を突破した『人生がときめく片づけの魔法』、シリーズ累計37 万部を突破した『年収200万円からの貯金生活宣言』など多数。著書に『成功読書術』(ゴマブックス)、『土井英司の「超」ビジネス書講義』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。
http://eliesbook.co.jp/bbm

 

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